当院の口腔外科治療
お口の中やその周囲には様々な病気が起こります。(外科的な処置が必要な病気もあります。) 当院では親知らずの抜歯、顎関節症をはじめ、お口の中の粘膜や顎にできた良性腫瘍・嚢胞、歯が原因で起こる感染症、外傷などさまざまな口腔外科疾患にも対応しています。
院長は九州大学病院の口腔外科で研鑽を積み、現在も九州大学病院や九州中央病院と連携して、口腔外科疾患の治療にあたっています。
お口の中がいつもと違うと感じた方は、ご相談下さい。
当院で治療頻度の高い口腔外科疾患
親知らず Wisdom tooth
当院では、骨の中に埋まっていたり、横向きに生えている親知らずの抜歯に対応しています。CT検査を行い、親知らずの位置や、神経・血管との関係を診査します。抜歯はケースにより違いますが15〜30分程度です。腫れは術後約2、3日がピークです。治療後の痛みは鎮痛剤でコントロールします。親知らずが気になる方はご相談ください。
抜歯をおすすめする理由
- 細菌に感染し、痛みや腫れの原因になる
- 隣の歯に深刻な虫歯ができる原因になる
上記のような理由から、当院では早期の抜歯をおすすめします。
妊娠中やご高齢の方は、とくに抜歯が難しくなるケースがあるため、早めにご相談下さい。
顎関節症 Temporomandibular disorders
顎が痛い、口が開けづらい、開けると音がする・・・などの症状がある方は、顎の関節にトラブルを抱えている可能性があります。
マウスピースを装着するスプリント療法や、薬物療法などの治療法があります。原因や状態によって治療方法は変わりますので、気になっている方は一度ご相談ください。
その他の口腔外科疾患
お口の中、お口の周囲の疾患
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歯が原因の嚢胞
顎の骨の中に袋状の病巣ができる病気です。様々な原因がありますが、取り除く必要があります。
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正中過剰埋伏歯
顎の骨の中に、本来不要な歯が出来る疾患です。他の歯が生える邪魔になる場合は、抜歯を行います。
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粘液嚢胞
唾の入った水風船のような嚢胞ができる病気です。唇にできることが多く、痛みはありません。潰れても再発してしまうので、治療で取り除きます。
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口唇ヘルペス
唇など、皮膚と粘膜の境目にたくさんの水泡ができます。ウィルスが関与する疾患ですが、軟膏や飲み薬で症状を早く改善することができます。
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帯状疱疹
痛みと発赤、水ぶくれができる病気です。初期は歯の痛みと似た症状が出ることもあります。出現部位によっては、難聴の原因になることもあるため、水疱や痛みがある方は早めの受診をおすすめします。
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舌小帯短縮症
舌の裏にあるスジが短く、舌の動きが制限される状態です。お喋りしづらい場合は、レーザーで切除します。
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上唇小帯付着異常
唇と歯ぐきを結ぶスジが前歯の間に入り込んだ状態です。歯並びに影響する場合は、レーザーで切除します。
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カンジダ症
真菌という細菌が、お口の中で増えると、痛みや味覚障害など様々な症状を引き起こします。お薬で治療することができます。
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良性腫瘍
舌や頬にできた物は必要があれば治療で取り除きます。
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歯性上顎洞炎(副鼻腔炎、蓄膿症)
虫歯が原因で蓄膿症が発症することがあります。上の奥歯に強い痛みがあったり、頭痛や頬の腫れ、痛みがある方は、ご相談下さい。
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三叉神経痛
顔の感覚を脳に伝える神経に痛みが起こる病気です。顔を洗うと、電気が走ったような短くて強い痛みが走ります。神経痛のお薬で痛みを和らげます。
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舌痛症
舌がピリピリする、お口の中全体が灼けたような感じがする、などの症状がある方は、ご相談下さい。
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顎関節脱臼
顎が外れて口が閉じなくなった状態です。脱臼整復を行います。
お口の周囲の怪我
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歯の破折
事故や怪我で歯の欠けた状態です。歯の修復を行います。
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歯の脱臼
歯が抜けたら、まずは当院へご連絡ください。必要な対応を指示し、なるべく歯を戻せるような緊急治療を致します。
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口腔周辺の裂傷
当院では唇や舌の怪我の治療も行います。
大学病院等と連携して診療する口腔外科疾患
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悪性腫瘍
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白板症
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扁平苔癬
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顎骨骨折
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蜂窩織炎
上記の疾患は、必要に応じて大学病院や入院設備のある口腔外科施設と綿密な連携をとって対応いたします。
「もしかして」と思う方や少しでも気になった方、診察してみてから分かることがあります。
舌や歯ぐきのがん検診も行っていますので、なかなか、治らない口内炎などでも、おひとりで悩むことはありません。まずはお気軽にご相談下さい。