インタビュー|福岡県筑紫野市の歯医者「医療法人績和会 荒木歯科医院」

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インタビュー

interview 01

始めに、先生が歯科医師を目指したきっかけを教えて下さい。

小さな頃から歯科医師という仕事に興味を持っていました。
昭和47年(1972年)に父がこの地で開業し、毎日仕事に向かう父をみて、「どんなことをしているんだろう?」、「夢中で仕事に取り組んでいるけれど、そんなにおもしろいのかな?」と思ったことがきっかけです。
よく父の働く姿を見に行っていました。仕事の邪魔をして叱られない様にそっと見ていると、家での父とは違いとても格好良く見えて、困っている患者さんを治している姿は憧れになっていきました。 大人になったら、自分もこうなりたいと少しずつ考えるようになっていました。

interview 02

自然と歯科医学の道へ進まれたのですね。

そうですね。

私が小学校6年生の頃、父が突然、病に倒れました。
闘病生活を経て、仕事に復帰は出来ましたが、あと何年、歯科医師として仕事が出来るかわからない状態でとても不安でした。私は小学生で、早く大人になって父を、家族を支えたい、父が大切に守ってきた病院を父の代わりになってやらないといけないと強く思うようになりました。他の道へ進むことを考えることはなかったですね。

interview 03

先代の院長先生はどんな方でしたか?

昭和の男、九州男児といった人でしたね。口数も少なく、表情もほとんど変わらなくて、怖い印象をお持ちの方もいらしたようですよ。でも、治療には人一倍熱心で、患者さんにもそのことがしっかりと伝わっていたようです。父の治療方針を信頼して、長く通ってくださっていた患者さんは沢山いらっしゃいました。『お父さんって笑ったりするの?』と患者さんから聞かれたことがありましたね。その方は、今でもずっと通ってくださっている患者さんですけどね(笑)。 父は、20年間闘病しながら医院を守ってくれました。 私は大学病院での勤務を経て、当院に帰って父と一緒に仕事ができましたし一緒に現在の医院を新しく建てることができました。

interview 04

そういった面では、地域に根ざしているということですね。

そうですね。

先代から50年以上この地で歯科治療に携わっています。これからも地域医療に貢献できる医院でありたいですね。院外で校医を務めることも、急患の患者さんを診ることも続けていきたいです。

interview 05

医院を新しくされる際に意識された点はなんですか?

現在の病院への建て替えの際に、1階をすべて駐車場にしました。
2階の診療室にスムーズに入っていただけるように、エレベーターを設置し完全にバリアフリーの医院になりました。
年配の患者さんが車で来院されても、雨に濡れず、靴も履き替えずに診察が受けられるとご好評いただいています。
多目的トイレの設置や、生花をディスプレイすることなど、環境づくりにも努めることで患者さんにとって通院しやすい歯科医院で有りたいと願っています。

interview 06

今後どのような医院にしていきたいですか?

父から受け継いだ医院を、私なりに時代のニーズに合わせて、発展させることができればいいなと思っています。
歯科医療は常に新しい治療技術や医療機器等が進歩しています。大学で学生時代に学ぶことも、10年前と現在とでは違うことも沢山あります。
常に先端の医療に触れ、新しい知識や治療技術を習得するために、様々な学会やセミナー、講演会への参加を積極的に行っています。また、様々な症例を経験することで、どのような病気にも対応出来るようにと日々研鑽しています。

interview 07

院外でも様々な活動をされていると伺いました。

当院は、先代から近隣の学校や保育園で長年 校医を務めています。
さらに私の代で始めた取り組みの一つに、保育園での講演があります。地元の保育園で、保護者の方へ向けて『子供のお口の中を知ろう!』というタイトルでお話させていただきました。
今後は、他の地域でも保育士さん向けに講演させていただく予定です。
お口の健康について、正しく知ってもらうことで、育児に反映できることも沢山あると思います。
親が、子供のお口の中を毎日見ることで、体調の変化に気がついたり、親子のスキンシップにもなります。
乳児、幼児期のお口のお手入れの大切さや、虫歯予防の話も発信できる場があれば続けていきたいと思っています。

interview 08

最後にこれからの目標を聞かせて下さい。

患者さん一人ひとりに合わせた医療を実践するために、『選択できる治療の提案』を行いたいです。 一般的には、大学病院や専門病院でないと本来は対応できないような症例であっても、地元にある病院だけど治せる、色々な治療の選択ができる医院を目指したいです。
「この病院が、近くにあって良かった!!」と思っていただけるような医院にして行きたいですね。
その為に、常に進化する医院で有り続けたいですし、私自身が日々新しい医療を学び、治療に上手く反映できる事に喜びを感じています。
『痛みをとって終わり』だったり、『虫歯だけ治して終わり』ではなくて、お口の全てを診て、今出来る限りの治療を提案したいと思っています。
患者さんが『いつまでも美味しく食べられる事』や、『楽しくお話出来る』ような健康をお支えすることが、私の目指す理想の歯科医院のあり方です。
そのためにスタッフ一同、日々励んで参りたいと思っています。